NISSEIKAN
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令和4年11月2日 (水) 9時30分〜10時15分(2時間目の授業)に、こころの日イベントとして、金沢市内の小学校にて、講師の金沢医科大学 看護学部 精神看護学 准教授 長山 豊先生より『ネットとの付き合い方を考えよう』という内容で、講義を開催しました。
講義には小学5〜6年生の生徒と、担任の先生方と保護者の方が参加されました。
体育館での対面講義に約90名の生徒が参加され、教室でのオンライン参加の生徒と合わせて、250名程度が参加されました。
今回依頼をいただいた小学校では、個人のSNS端末を持つ生徒が増えた事で、ゲームやネットに熱中し過ぎ、生徒達の生活のリズムが崩れる事、依存症のリスクが高まっていることを、校長先生、養護教諭を含め先生方が感じておられたそうです。
そこで、その対策の一つとして、生徒達とその親がそうしたリスクに注意を持てる様に、専門家から正しい情報の提供をしてあげたいと考えられて、こころの日イベントのチラシをきっかけに、養護教諭の方が講義の依頼をしてくださいました。
長山先生の講義では、ネットやゲームは人を熱中させような仕掛けがあり、大人、子供に関係なく熱中するのはよくあることとし。適度に利用するなら、それは生活をより便利で楽しくする事になると前提した上で、依存と依存症の違いを説明するものでした。
依存するという事は、人間が生きていく上で当たり前の事であり、娯楽、人、生活、いろいろな方面に依存先を持つ事が大切で、その依存先、こころの拠り所が一つしかない場合、依存症となり心身の病気となるリスクになるといった事をわかりやすく話して下さいました。
また、SNS上でのコミュニケーションでは、自分の発信した内容を、受け止める相手が必ず画面越しにいる事を想像し、その人を思いやる事の大切さや、依存し過ぎないように注意する簡単な方法、依存症について相談出来る施設の紹介などもされていました。
講義全体を通しては、自分の依存度チェックをしてもらったり、生徒同士で相談して問題に答えてもらったり、感想を話してもらったりと、生徒たちが一方的に話を聞くだけにならず、各自が講義に参加できる形式を取る事で、生徒たちが最後まで集中して講義に参加されていました。
生徒たちが楽しそうに、講義を聞いていたのが印象的で、問題へ答えるため、感想を話すために積極的に挙手してくれる子供たちが多すぎて質問を打ち切る事もあり、講義を企画した私たちも元気をもらえました。
講義の終了後には、依頼して下さった養護教諭の方も校長先生も、次年度もまたお願いしたいと大変喜んでいただけました。
小中学校でのメンタルヘルスにについての需要が高い事が分かり、石川県支部としても、こうした講義を今度も開催できるよう頑張っていきます。