NISSEIKAN
ONLINE
令和5年2月25日 (土)14時00分〜16時00分
Zoomオンラインにて講師の日本精神科看護協会 業務執行理事 事務局制作企画長 草地 仁史先生より講義を開催しました。
参加者は32名(会員28名、非会員4名)でした。
講義内容
・ニューロダイバーシティーという考え方
・先天性と後天性の障害の理解
・注意欠如、多動症
・自閉スペクトラム症
・ADHDとASDの違い
初めにニューロダイバーシティについて様々な神経学的差異を認識し、多様性として尊重するべきである考え方を学び、それを前提とした上で講義を受けました。『人は個々に特性があるため普遍的なものである』との言葉を知って、発達障害に対する自身の認識について一度立ち止まって考えるきっかけとなりました。講義では人の心は自立と依存のバランスによって保たれており、生まれつき心が強い人もいれば弱い人も存在しており、個々に差があって当然である事、その上で可視化できない『心』を学ぶことに対して関心を受けました。看護師として患者様の対応をする際に、処置に対して強い抵抗やわがままを言う若年層に対して『発達障害がある方なのではないか』という捉え方をしていることもありました。しかし先天的に心の弱い人であった際はそれを無意識に守ろうとし、それが抵抗として現れてしまう。弱い部分は人間であれば必ずすべての人に存在しているものであるため、一概に『発達障害』とは認識せずにアセスメント次第では捉え方が異なることを学びました。自分の弱い部分を知っておくことは他者と比べて劣っているのではなく、それを理解していることで結果として強みになることも学びました。
発達障害の特性がある患者様に対しては生きにくさを解消するための環境を整え、日々安心して入院生活を送っていけるよう自施設でも今回の講義内容を共有していきたいと思います。草地先生、本日は貴重な講義ありがとうございました。