NISSEIKAN
ONLINE
令和5年6月17日 (土) 13時30分〜16時00分
金沢大学医薬保健学域保健学類 4号館とマナブルオンラインのハイブリット形式にて、石川県支部大会と記念公演を開催致しました。講師は、日本精神科看護協会 業務執行理事 金子 亜矢子先生がして下さいました。
51名(内県外7名)の方が申し込みをされました。
支部開会では、コロナ禍に事務局として長く支部活動を支えて下さった、かないわ病院の坂田 めぐみ 様を協会優良会員に推薦させて頂きました。
幹事の集合が困難な中、かないわ病院の事務局役員の方々には、支部活動のあらゆる面で尽力していただきました、本当に有難うございます。
金子先生の講義で、先生は過去に起こった虐待の内容、先生が実際に体験された事、虐待防止のポイントとなる『アドボケイト』、『自浄作用』についてのお話、モヤモヤmemoの活用等多岐にわたって、虐待防止の考え方について話して下さいました。
個人的に一番心に残った事は、先生が過去に体験して、自分の対応が十分で無かったと感じている事例に対して、自分はそこまで酷い対応とは思えなかった事です。この件で、現時点での自分の『倫理感』といった感性は先生より鈍いという事です。
そして、講義全体を通して感じた事は、この感性を磨いていくには、常に自分の看護について考えていく事が大切で、1人で考えるのではなく、『良い対応』『悪い対応』含めて忌憚なく相談できるスタッフや職場が重要だと思いました。
精神科領域では、対応する患者様が抱える疾患の特性上、患者様の求める利益が本人の治療上の利益と反する場合や、対応するスタッフに多大なストレスを強いる場合も多いと思います。スタッフを守りつつ、虐待を防ぎ、患者様の利益を最大限に考えた看護を提供していく上で、自身の倫理感を磨いていく事の大切さについて考えさせられる講義でした。