NISSEIKAN
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9月24日(日)10時~10時40分加賀市医療センターのKMCホールにて、こころの健康出前講座を開催いたしました。講師は、小松市民病院で精神科認定看護師の塚谷大輔さんでした。今回、加賀市市民健康部の健康課様よりご依頼をいただき、「健診結果からわかるこころとからだの健康応援セミナー」において、「こころの休養 レジリエンス力について」というテーマで地域住民の皆様に講演を実施することとなりました。
まず、塚谷さんより受講者の皆さんにとって、どんなストレスがあるのかイメージしてもらいました。そして、ストレスは悪いものではなく、ストレスがかかる状況を乗り越えよう挑戦していく過程の中で、目標や目的が達成されなくても、その人の成長につながります。しかし、過剰なストレスによって身体に様々な症状が現れたり、病気にかかる場合があります。そして、心と身体はつながっており、身体にストレスがかかると気分が落ち込んだり、逆に楽しかったり嬉しい出来事があると体調が良くなったりします。つまり、ストレスがかかりすぎると、心、身体、行動のあらゆる側面で不健康になりやすいため、身体・心・行動の3つの側面の中で、取り組めるところから健康になる工夫をしていくことで、その他の側面も健康になる良い循環が生まれます。
その健康になる力として、「レジリエンス」を紹介しました。レジリエンスは、トラブルや困難な状況で、逆境をはねのけて回復する力という意味です。レジリエンスを高めるための10個の方法について、具体例を交えながらお伝えしました。たとえば、諦めたくなる状況で無理と思いこまずに「なんとかなる」と考えてみる、世の中や自分・周囲の変化を受け入れる、現実的で取り組めそうな簡単な目標をつくる、困難なことでもあきらめずに考え続けて行動してみる、やったことのない事をやってみるなど。最後に、このようなレジリエンスを高めるための行動や考え方は、自分にとって良いことであり、これらの方法を続けることで周囲の人も気持ちよく過ごせるなど、良い影響が広がっていくことが伝えられました。
地域住民の皆さんにとって、普段の生活を思い起こしながら、自分の行動や考え方を見つめ直し、レジリエンスを高めるための方法をどのように生活に取り入れていけるのか、考える機会になったのではないでしょうか。
日精看石川県支部では、今後も引き続き、地域の皆様のこころの健康づくりをサポートするために心の健康出前講座の開催を積極的に続けていきます。ぜひ、心の健康に関する話をしてほしいなど、ご希望がございましたら、お気軽に日精看石川県支部(jpna19@jpna.or.jp)までご相談ください。
心の健康出前講座 申し込み先
こころの健康出前講座|こころの看護便ネット|にっせいかん (nisseikan.net)