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2023.11.22 石川県

令和5年度 支部研修 6)石川県支部看護学術集会

令和5年10月14日(土)13時30分〜14時40分
金沢大学医薬保健学域保健学類 4号館1階4111号室にて、令和5年度の石川県支部看護学術集会を開催しました。
石川県支部からは、2席の発表があり、30名以上の方が、参加されました。

座長:金沢大学附属病院 畠 稔

1席
「新型コロナウィルス感染症禍における精神科病棟でのリモート面会時の看護介入の実態調査」
独立行政法人 国立病院機構金沢医療センター
前田 有貴子

2席
「総合病院の精神科病棟勤務によって得られる知識、技術とは何か」
公立松任石川中央病院
林 秀樹

1群の講評は片山 美穂先生(公立小松大学 保健医療学部 看護学科 准教授)
2群の講評は大江 真人先生(金沢医科大学 看護学部 精神看護学 准教授)
にしていただきました。

はじめに、限られた時間の中で積極的に研究に取り組み、精神看護の質を高める有意義な研究発表をされたメンバーに敬意を表したいと思います。

 1席の発表では、コロナ禍での精神科病棟におけるリモート面会での看護師の対応について話されていました。環境や時間、機器の操作方法で面会に制限がある中、面会前には、機器の準備や患者の体調を整えること、そして面会中での付き添いでは、プライバシーに気を付け、患者の精神症状の観察や状況をみてコミュニケーション支援を行っていくことが必要だと話されていました。面会は、患者の支えになるだけでなく、情報共有して退院支援にも利用できること、そして家族の疾患の理解と受容にも利用でき、一度だけの面会ではなく面会を経過的に進めていくことが必要だと話されていました。感染症分類が5類に移行してからは、遠距離の家族に対してリモート面会を利用するなど状況に応じて活用していくことが大切だと話されていました。

 2席の発表では、精神科病棟を経験した看護師が、一般科病棟でも経験したことを活用できていると話されていました。看護師の関わり方次第では、患者の精神症状を悪化させるのではないかと不安を持ちながらも、経験を積むことで不安軽減に努めていると話されていました。看護業務自体が、即治療的状況につながること、自分自身をしっかりとらえられてこそ、より良い方向に調整できうると話されていました。一般科病棟では、認知症患者の対応や精神疾患をもった合併症患者の対応において評価されていると話されていました。

 学術集会では、意見交換が行われ、他の看護師と知識を共有し、第3者的に臨床の状況を深く考えることができました。この学びを通じて、より良い看護実践につなげたいと思います。
発表者の皆さん、ありがとうございました。

 最後に、お忙しい中で研究の講評をしていただいた片山先生、大江先生ありがとうございました。2例の発表が片山先生、大江先生の講評を通してより良いものとして完成することを願います。
 今後も石川県支部は、研究のサポートを行い県内の看護研究の発展に努力していきたいと思います。

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