NISSEIKAN
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令和5年11月4日 (土) 10時30分〜11時15分に、かほく私立大海小学校にて、出前講座を開催させていただきました。
講座の開催前に、校長先生から話を聞く機会があり、例年ネット関連の事件や、その危険性の話をされる授業の時間を、今回の出前講座にあてていただいたとの事でした。
校長先生や学校の先生方は、生徒にはネット関連での健康問題のお話の方が、より身近な内容になると考えられ、ネットで検索をされていたところ、去年実施した出前講座の記事が目に止まり、当支部に講師指名での出前講座の依頼をされたとの事です。
講師は金沢医科大学 看護学部 精神看護学 教授 長山 豊先生がされ、『こころの健康とネット依存』のテーマでお話をさせていただきました。講座には小学4〜6年生の生徒と、担任の先生方と保護者の方が参加されました。
長山先生は、まず、こころの健康についてお話をされました。こころと体は密接につながっている事、こころの元気が無くなった時に、体に現れるサインを敏感に察知し、癒してあげる事が大切であると説明されました。また、簡単に出来て、効果的なこころの元気の回復方法をわかりやすく話されました。
ネット依存については、病的な依存は依存症となり、こころの不健康に繋がるが、程よく頼る事、つまり有効にネットを活用する事は、楽しさや日常生活を便利で豊かにする事となり、こころの健康のための一助になると話されました。
ネット依存のテーマで、こころ健康の側面から、ネットの良い面にもしっかり目を向けて、有効に活用する内容のお話は、危険性や禁止事項のみを説明する内容より受け入れやすいと感じました。
保護者に向けた内容として、家族で行えるネット依存を注意する簡単な方法や、依存症について相談出来る施設の紹介、ネットを効果的に利用するための家族でのルール作りなどのお話しもされました。
講義全体を通しては、自分の依存度チェックをしたり、生徒同士で相談して問題の答えや感想を発表してもらったりと、生徒たちが一方的に話を聞くだけにならず、各自が講義に参加できる形式を取っていました。
初めの方は、恥ずかしそうにしていた生徒たちですが、生徒同士の相談では積極的に話し合いを行い、講義の後半にはしっかり挙手して、自身の答えを発表している姿が見られました。
講義を依頼された、養護教諭の先生、校長先生に喜んでいただけ事、生徒やその親御さんに、こころの健康について知っていただける活動ができた事を嬉しく思います。
出前講座が参加された、皆さんに取って、今後の自分に活かせる、学びになれば幸いです。