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2024.01.10 石川県

令和5年度 支部研修7)『身体拘束に頼らない看護』

令和5年11月8日(土)14時から16時
駅西保健所 3階 すこやかホールにて、講師には、金沢大学付属病院 精神科認定看護師 畠 稔 先生より、講義を開催しました。
参加者は、33人(会員31名、非会員2名)です。

 畠先生は身体拘束について全国の事件を紹介し、身体拘束をゼロにすることの大切さを述べ、金沢大学付属病院で行った看護実践の取り組みを説明して、身体拘束に頼らない看護を実践してゼロとなったこと、また現在でも身体拘束は“0(数字)”ではないが、“ゼロ”となっていることの意味を丁寧に説明してくれました。
 身体拘束をやみくもに行っていては危険であり、本来患者の命を守るために実施しているはずが、患者の命を脅かす(事故)が起きてはもってのほかです。
 看護師一人だけの視点では見えているものが限られているため、多職種との連携が大事で、他職種のアイディアを出し合うことが大切です。(それぞれの専門性を発揮する。)また、カンファレンスの場では、個人のモヤモヤとした感情を自由に吐き出す場とすることも大事だと述べていました。
 支部研修では、午後からの約2時間という時間の制約がある中で、身体拘束の歴史から始まり、情勢、取り組み、CVPPP、せん妄の理解・対応など、盛りだくさんの内容でした。しかし、早足で置いて行かれるようなことはなく、内容をかみしめながら楽しく講義を受けることが出来たと実感しました。
 身体拘束を実施する理由はいろいろありますが、ケアは身体拘束しかないわけではないということをあらためて考え直す時間となりました。

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