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2024.01.10 石川県

令和5年度 支部研修8)『ピアサポートを文化に!』〜あらゆる立場の協働をめざして〜

 本日、令和5年12/16(土) 14:00〜16:00 石川県地場産業振興センター 本館第3研修室にて 支部研修 8)『ピアサポートを文化に!』〜あらゆる立場の協働をめざして〜を開催しました。
講師は、NPO法人 プウプ 就労支援事業所 (懐) ピアスタッフ 松田 茂喜先生
GENESIS株式会社 代表取締役 別宗 利哉先生にしていただきました。
看護師や施設スタッフ、実際にピアサポーターとして活動されれいる方も講義に参加されました。

 松田先生は講義で、ピアサポートとはどういったものか、ピアサポートの有効性とは何かについて、詳しく説明して下さいました。先生ご自身がピアサポート相談員をされている事もあり、ご自身の体験を踏まえた説明は興味深いものでした。特に、私たち看護師は、精神症状や向精神薬の薬効、副作用に対して、知識としての情報は持っていても、実体験として、その不安や辛さは分かりません。症状を抑え退院するためには『仕方ない』といった思考に向きやすいと感じました。そこにピアサポーターと協働する事で、『実体験』という患者さんが直面している辛さを補った関わりが出来ると感じました。

 別宗先生は、ご自身の会社で行なっているサポート活動や、そのスタッフと活動に参加される障碍を抱える方の、生き生きとした様子を、実体験として話して下さいました。
特に、さなざまな活動を通して社会に貢献する、目標を達成するためにチームとして自身の最善を尽くすなど、個々人の目的を果たすために、それぞれが疾患とうまく付き合う取り組みは凄いと感じました。
その人が、その人らしく社会で生活するために、減薬調整を行なったり、うまくいかない場合も、お互いがその経験を元にサポートを行いより良い選択を模索する。また、お互いが精神症状の悪化の兆候などに気をつけてサポートし合うなど、薬だけに頼らずに個人の生きがいや、置かれた環境、社会での関わりを通して、疾患の悪化をコントロールする取り組みは考えさせられました。

 質問コーナーでは、時間ギリギリまで講義参加者から質問が出て、ピアサポートが有効に活用された事例などを聞く事ができました。
私個人としては、精神疾患を抱える方が、社会に戻り個人のストレングスを発揮しながら、生活を継続する上で、ピアサポートが持つ大きな可能性を学ぶ事ができ、とても有意義な学びになりました。

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