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2024.08.06 石川県

令和6年度 支部研修4)『下剤に頼らない排泄「気持ちよく出す」ことを叶える排泄ケア』

令和6年7月13日(土)14時00分〜16時00分
金沢医科大学看護学部 3号棟1階 第1講義室にて、『下剤に頼らない排泄「気持ちよく出す」ことを叶える排泄ケア』を開催しました。
講師は、うんこ文化センター おまかせうんチッチ代表 訪問看護ステーションややのいえ 統括所長 榊原 千秋 先生にしていただきました。
参加者は会員25名、非会員2名の計27名でした。

研修内容
1①排泄に対する様々なプロジェクト活動
 ②一般社団法人日本うんこ文化学会の地域包括的
  コンチネンスケアシステム内容

2①便育の4つのポイントについて
  ・副交感神経を優位にする
  ・食事内容の工夫
  ・腸の動きを良くする
  ・排泄姿勢、便排出

 入院すると、運動不足など多くの生活習慣の影響や薬剤を原因とする便秘、下痢になりやすく、臨床で常日頃悩ましい問題であると感じていました。その中で今回、榊原先生は、下剤に頼らない排泄として、気持ちよく排泄するための「便育」で推奨していることを詳しく講義してくださいました。
 ポイントとして、排便チェック表を活用しアセスメントを行い、本人が自分の便状態を知ること、排便姿勢は「く」の字で前かがみになること、食事内容に腸内細菌叢の環境改善に優れた発酵食品を摂り、生活習慣のリズムを整えること、下剤は特性を知り、ツボ押し・温罨法・腹部マッサージを行うこと併用することなどを挙げられていました。実際に研修で、お腹マッサージの実践体験を行いました。また、動画でも榊原先生のYouTubeチャンネルPOOPOOLANDで便秘に効くマッサージ方法をご視聴できます。
 この研修を通し、排泄について「すっきりした」「気持ちよかった」と感じられないことは、不快や苦痛になると改めて実感しました。高齢者社会が進み「下の世話にだけはなりたくない」という文化の中で、「気持ちよく出す」ために、榊原先生から学んだ知識や方法にプラスして、心のケアに配慮しながら、幸せで楽しくいられるような援助が必要であると再認識できました。この学びを日々実践の場で取り組めるような関わりをしていきたいと思います。
 榊原先生、本日は貴重な講義ありがとうございました。

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