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2024.10.01 石川県

令和6年度 支部研修6)『看護倫理指導者養成研修』

本日9月7日(土)13時30分~17時30分
金沢医科大学看護学部3号棟1階講義室にて「看護倫理指導者養成研修会」が開催されました。講師は金沢医科大学看護学部精神看護学 教授で当支部長の長山 豊先生に講義していただきました。
参加者は 32名(会員30名、非会員2名)でした。

 研修会では資料、テキストを用いて、①精神科病院における障害虐待防止について、②精神科看護の役割と倫理、③倫理指針に基づいた看護ケア、④組織における倫理教育の推進、⑤倫理観を養うための技術演習、⑥虐待のない看護現場であるために、といった研修内容でした。
改正精神保健福祉法、障害虐待防止法の具体的な例をまじえながら、5つの虐待行為や虐待の早期発見と未然防止のための措置、業務従事者の通報義務、通報者の保護、虐待発見後の協力体制の整備が法的に規定されており、日々念頭において義務にあたる必要があり、感覚麻痺に陥らないようにしなければならないと再認識させられました。現場において、患者さんの自律性の回復とその人らしい生活していけるような支援をしつつ、看護倫理、倫理的感受性を高めることが看護実践そのものを向上させる大きな要因となり、私たち精神科看護師の役割だと思います。私たちが看護していく上で、迷った時やモヤモヤした時には倫理綱領に立ち戻ってみる必要があると感じました。

 また、研修の後半で行ったグループワークでは、参加者の方が直面したモヤモヤした出来事を1例挙げ、他の参加者がそれぞれの視点でどの点がモヤモヤするのか、どの様な対応ができたのか、その対応は現場の実情に照らしてどうなのかなどを、数名のグループで話し合い、出された意見をまとめて発表しました。自分以外の視点で事例を検討する事で、自身の看護倫理について振り返る時間となりました。

 最後に研修に参加された方が、今回得た知識や学びを勤務する施設や病院で他職員と情報共有し、今後のケアに活かすことで、患者さんにも還元されれば幸いです。
今後も石川県支部では研修会について情報提供を行っていきますので、興味のもてるテーマがあれば参加していただければと思います。

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