NISSEIKAN
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令和7年12月21日(土) 14:00~16:00
金沢医科大学看護学部 3号棟1階 第1講義室にて、講師の、GENESIS株式会社 G-ACT金沢 統括マネージャー 角谷 圭太郎 先生に講義をしていただきました。
参加者は 会員33名、非会員7名の計40名でした。
角谷先生は講義の中で、精神疾患を持つ人たちや、その治療環境がどのような変遷を経て今に至り、ACTというプログラムが作られていったかについて話して下さいました。
戦後しばらくの間は、精神疾患を持った方は、『普通ではない人』と見なされ、沢山の人が私宅監置され、その処遇は酷かったとの事です。政府はこうした人たちを精神病院に入れて治療する政策を出し、精神病院ブームが起こりました。その後に、復興は進んで行きましたが、入院した患者さんは、精神症状の治療が済んで、退院、地域移行する事がなかなか出来ず、精神科病床数が減らない状況が続いているようです。
そこで重い精神障がいを抱えた人も地域で安心して暮らせるように多職種チームで支援する訪問型のプログラムが生まれました。それがACTで、全国で26チームあり、地域移行に向かっている今では、非常に大切なサービスの一つとなっているとの事です。自傷他害の行動を防ぐために本人の強みをみつけ、何を望んでいるのかを知り、地域で安心して生活していける社会を実現するためのインフラの一つとなっている事を学びました。
角谷先生、本日は貴重なご講義ありがとうございました。