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2025.03.08 石川県

令和6年度 支部研修10)『発達障害の理解と看護』〜成人期のASD、ADHDを中心に〜

 令和7年2025年2月15日(土) 14:00~16:00、金沢医科大学 教育棟 教養棟1階B12会議室にて、講師の、社会福祉法人金沢市民生協会 ときわ病院 副院長 内藤 暢茂 先生、石川県立看護大学 看護学部 講師 大江 真吾 先生に講義をしていただきました。参加者は66名(会員41名、非会員25名)でした。

 内藤先生はまず障害について模型を作って説明され、地域や社会で安心して生活出来る輪に入る事、診断する事がすでに治療的意味を持ち、より良く生きるための手段であると言われました。その後、それらの特徴について事例を紹介しながら説明され、思わず頷く場面がありました。
また、性格とどう違うか?について、コミュニケーションの流れと同じだから、発達障害と性格はよく混同されてしまうとの話には、共感と納得を感じました。関わり方についてのお話でも、「見返りを求めない」 相手をコントロールしない!という捉え方は、目から鱗状態でした。明日から実践に活かせる講義でした。

 大江先生の講義は、看護に重点を置いた内容でした。まず患者さんに関心を持っている事を伝え、可能な限り患者さん主体の達成し易い目標を設定する事。数値、視覚的に提示、介入する事が大切であると話されました。
経験上、発達障害に対するイメージや先入観がある事で、患者さんを見えにくくしている!との説明に反省する自分がいました。個別性の高い看護の重要性を改めて感じさせられました。
暴力、感情の高ぶりには必ず理由があり、ゆっくりと聴く姿勢、対処法を一緒に考える事、できた時は褒める事が、行動変容となる鍵になる等、看護の原点に戻って考える事ができた講義でした。
 一人ひとりの人生の歩みに寄り添い、患者さんとその家族が、より良い生き方を実現できる道しるべとなれるよう日々研鑽したいと思います。発達障害の理解と看護について、大きな学びの機会となりました。
内藤先生、大江先生、本日は貴重なご講義ありがとうございました。

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