NISSEIKAN
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令和7年7月19日(土)14:00~16:00
金沢医科大学看護学部第3号棟1階1講堂室にて、石川県支部大会、記念講演として、一般社団法人 日本精神科看護協会 業務執行理事 金子亜矢子先生に講義をしていただきました。
参加者は40名でした。
支部大会では、支部長 長山豊様よりご挨拶いただき、事業報告、功労・優良会員表彰、福島県県外避難者こころのケア訪問事業、能登半島地震に伴うこころのケア専門ダイヤル派遣対応、2025年度 石川県支部役員・幹事の改選とすべての課題が滞りなく進みました。
また、今年度は支部功労表彰で、桜ケ丘病院の寺井彰様、結城病院の野崎智仁様が表彰されました。寺井様は会計部長、支部役員として長く支部の活動に尽力され、野崎様は広報委員長、広報副委員長として長く支部の広報事業に尽力されたことでの表彰となりました。
記念講演では、金子亜矢子先生に以下の内容でお話をいただきました。
金子先生には、実体験を交え、退職理由、離職要因の考察から見えてきた課題、離職を防ぎ、看護の質を高めるためにはどうするか、心理的安全性がある組織への取り組みのお話をいただきました。
退職理由、離職の要因では、看護師のストレスや疲弊、看護に付きまとうに二面性、職場へのジレンマ等様々なものが離職へとつながるものの、看護職者の自立性が高ければ看護職を継続し、職場環境に対する満足度が高ければ離職を考えなくなるとのことでした。
離職防ぎ、看護の質を高めるには、看護部の組織を整え、教育的な側面を充実させる。これは、看護部理念を見直し、全体を整え、やりがいのある看護提供につなげる。教育を見直し、離職者を減らす。次に人間関係を整え、チーム力をアップする。看護は、人間を相手にする仕事であり、チームで働くため、円滑なコミュニケーションが欠かせない。心理的安全性の高い組織作りが求められるとのことでした。
心理的安全性はリーダーシップが重要であり、チーム全員が組織作りを自分のことを自分で探し、考え、実行することによって、自分たちで作り上げていくという気持ちを持つことが大切で、称賛、感謝を伝える、これにより日常的な好循環を作り出し離職を防ぎながら看護の質を高める職場環境作る大切さを学びました。
医療現場にとって非常に重要な課題です。看護師が安心して働ける環境を整えることで、患者ケアの質も向上し、組織全体のパフォーマンスが高まめることが求められことを改めて感じるものでした。
貴重な公演をいただき、ありがとうございました。