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令和7年6月21日(土)13:00~17:00
金沢医科大学 看護学部 3号棟1階 第1講義室にて、講師の、金沢医科大学 看護学部 精神看護学 教授 長山豊 先生より講義を開催しました。
参加者は 30名(会員29名、非会員1名)でした。
研修会では資料、テキストを用いて、①精神科病院における障害虐待防止について、②精神科看護の役割と倫理、③倫理指針に基づいた看護ケア、④組織における倫理教育の推進、⑤倫理観を養うための技術演習、⑥虐待のない看護現場であるために、といった研修内容で進行しました。
改正精神保健福祉法、障害虐待防止法の具体的な例をまじえながら、5つの虐待行為や虐待の早期発見と未然防止のための措置、業務従事者の通報義務、通報者の保護、虐待発見後の協力体制の整備が法的に規定されている事を知り、日々これらを念頭において業務にあたる必要があり、感覚麻痺に陥らないようにしなければならないと再認識させられました。
グループワークの中では、実際の臨床で生じている虐待ではないかと思われる言動について話し合い、自分自身の行動が…
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令和7年5月17日(土) 14:00~16:00
金沢医科大学看護学部 3号棟1階 第1講義室またはオンライン(zoom)にて、講師の、金沢医科大学病院 薬剤部 精神科薬物療法認定薬剤師 精神科専門薬剤師清水 善仁 先生に講義をして頂きました。
参加者は 33名(会員31名、非会員2名)でした。
先生の講義は、前半に統合失調症、後半はうつ病に関しての薬物療法について、知識を深める形で進行しました。
まずは、DSM-5を使用し症状についての説明をして下さいました。神経伝達物質の作用機序、受容体ごとの特徴、CP換算やKi値をガイドラインにそって説明していただいた事で、薬物療法の基本をスムーズに理解できました。
また、今回の研修で薬物療法とそのガイドラインについて知った事で、こうしたガイドラインの軸を、明確に意識することなく患者様に関わっていた精神科ナースは、私を含めて多いのではないかと感じました。
精神科病棟で長く働いていれば、普段聞き慣れた名前の薬について、患者様からその説明、内服への不満や不安等を聞かれた際…
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実施日:令和7年5月23日(金)
「精神障がい者が地域で暮らしていくための支援」
講師:医療法人白日会 黒川病院 地域生活支援課 課長/精神科認定看護師
花田 政之 先生
内容
①地域包括ケアシステムと看看連携、継続看護
②多機関多職種連携と社会資源の捉え方
③医学モデルと生活モデル
④事例から学ぶ
⑤クライシスプランについて
以上
金沢医科大学看護学部 3号棟1階 第1講義室とZoomオンラインのハイブリッド対応で、講師の、石川県立中央病院 精神科認定看護師 森田 香苗 先生に講義をしていただきました。
参加者は33名(会員26名、非会員7名)でした。
講義の中で、森田先生は、最初に精神科看護の定義について説明をされ、精神科の看護師が看護ケアを行う上で、基本となる考え方について再確認する事が出来ました。特にコミュニケーションや接遇の技術について、新人の看護師は、精神症状により言動にまとまりがない患者さんの対応で、混乱する事が多いと考えられます。そこで、『精神症状で意味のない言動をしている』と患者さんから発せられた情報を安易にとらえず、治療に有効な情報を聞き取るコミュニケーション技術を知る事は重要と感じました。
また、自分のように、ある程度経験のある看護師は、入院が長期化している患者さんの言動に対して、『いつもの事』として、患者さん発する情報を軽く考えていたのではと、気付かされました。
その後の講義では、代表的な精神疾患の知識として、統合失調症、気…
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令和7年2025年2月15日(土) 14:00~16:00、金沢医科大学 教育棟 教養棟1階B12会議室にて、講師の、社会福祉法人金沢市民生協会 ときわ病院 副院長 内藤 暢茂 先生、石川県立看護大学 看護学部 講師 大江 真吾 先生に講義をしていただきました。参加者は66名(会員41名、非会員25名)でした。
内藤先生はまず障害について模型を作って説明され、地域や社会で安心して生活出来る輪に入る事、診断する事がすでに治療的意味を持ち、より良く生きるための手段であると言われました。その後、それらの特徴について事例を紹介しながら説明され、思わず頷く場面がありました。
また、性格とどう違うか?について、コミュニケーションの流れと同じだから、発達障害と性格はよく混同されてしまうとの話には、共感と納得を感じました。関わり方についてのお話でも、「見返りを求めない」 相手をコントロールしない!という捉え方は、目から鱗状態でした。明日から実践に活かせる講義でした。
大江先生の講義は、看護に重点を置いた内容でした。まず患者さんに関心を持っている事を伝…
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令和7年1月の午前中の授業として、
かほく市 の小学校で、講師の、金沢医科大学 看護部 精神看護学 教授 長山 豊先生に出前講座を行っていただきました。
講座の参加者は、低学年の児童は11名でした。
出前講座では、主に小学校低学年の児童を対象に、こころの健康とネット依存について、長山豊先生からお話しをして頂きました。小学校の先生より年齢が高くなるにつれてネットを使用する時間が長くなる傾向にあるとの事で、成長過程の児童にとって、どんなことに気を付けていけばよいのかについて、分かりやすく話されていました。
まず、前提として、こころの不調は体と密接につながっていることについて説明されました。その上で、頭痛や腹痛など体に現れるサインに気づいていくこと、成長や疲れを癒すには睡眠(9時間程度)をとることが非常に大切であること、また食事(特に朝食)をしっかりとることや、朝日(体内時計リセット)を浴びること、適度な運動をすることで気分をよくしていくことなど、こころと体調を健康に保つ上で、大切な事を、児童一人ひとりに語り掛けながらわかりやすく話され…
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実施日:令和7年1月14日(金)
「現場で働く看護職向け認知症研修会」
講師:水戸赤十字病院 老人看護専門看護師/認知症ケア専門士
森島 一成 先生
内容
①高齢者の特徴
②認知症
③BPSDの対応の例
④身体拘束
⑤認知症者のモヤモヤ・倫理
以上
令和7年12月21日(土) 14:00~16:00
金沢医科大学看護学部 3号棟1階 第1講義室にて、講師の、GENESIS株式会社 G-ACT金沢 統括マネージャー 角谷 圭太郎 先生に講義をしていただきました。
参加者は 会員33名、非会員7名の計40名でした。
角谷先生は講義の中で、精神疾患を持つ人たちや、その治療環境がどのような変遷を経て今に至り、ACTというプログラムが作られていったかについて話して下さいました。
戦後しばらくの間は、精神疾患を持った方は、『普通ではない人』と見なされ、沢山の人が私宅監置され、その処遇は酷かったとの事です。政府はこうした人たちを精神病院に入れて治療する政策を出し、精神病院ブームが起こりました。その後に、復興は進んで行きましたが、入院した患者さんは、精神症状の治療が済んで、退院、地域移行する事がなかなか出来ず、精神科病床数が減らない状況が続いているようです。
そこで重い精神障がいを抱えた人も地域で安心して暮らせるように多職種チームで支援する訪問型のプログラムが…
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実施日:令和6年12月20日(金)
午前 Web役員会
・現在の会員数について
・2025年度の研修会予定について
・zoom回線の支部契約について
・地区別研修会(押しかけ研修会)について
・次年度役員の選出について
・本部役員退任に関する説明
・検討及び報告事項
午後 Web研修
「行動制限最小化に向けた研修会~身体的拘束をしない看護を目指す~」
講師:
医療法人碧水会汐ヶ崎病院 看護部長 人見 和宏 先生
公益財団法人鹿島病院 看護部長 小原一也 先生
医療法人仁愛会水海道厚生病院 行動制限最小化部会部長 小川 寛之 先生
内容
・茨城県内の行動制限委員会に従事する看護師による実践報告。施設での取り組みの発表から情報共有・意見交換を踏まえ、行動制限最小化活動の向上を目指す。
以上
令和6年11月16日(土) 14時00分~16時00分
金沢医科大学看護学部 3号棟2階 第5講義室にて、「摂食障害の理解と対応」を開催しました。講師は、滋賀県立精神医療センター 看護部 精神看護専門看護師 福岡 雅津子 先生していただきました。
参加者は 30名(会員29名、非会員1名)でした。
摂食障害は拒食症と過食症の繰り返す病的なことで、主にやせたいという思いが強く出る病気なのではないかと思っています。先生は心と体がバラバラになっている状態であると説明されていました。拒食症の診断基準は標準体重の85%以下を病的なやせとしているますが治療的には80%程度から治療対象になることが一般的なようです。過食症はたべることのこだわりがあり、体重増加を防ぐために嘔吐や下剤、利尿剤の使用がみられます。拒食症も過食症もどちらもやせ願 望や太ることの恐怖を持っていることがポイントになる事がわかりました。
私も過去に摂 食障害を患った患者さんの対応をしていたことがありました。食べては指を入れて吐き出 す行為を繰り返しており、どうしてそんなこと…
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実施日:令和6年12月4日(水)
「看護倫理指導者養成研修会」
講師:日本精神科看護協会 業務執行理事 中庭良枝 先生
内容
・精神科病院における障害者虐待防止について
・精神科看護の役割と倫理
・倫理指針に基づいた看護ケア
・組織における倫理教育の推進
・倫理観を養うための技術演習
・虐待のない看護現場であるために
以上
実施日:令和6年11月15日(金)
Web研修「アサーションを学ぼう」
講師:獨協医科大学看護学部 精神看護学教授 関根 正 先生
内容
・精神科看護師にとっての「アサーション」
・理論的側面
・倫理的側面
・アサーション権-自己表現の権利
・アサーションの効果、意義
・他者(患者)を知る(患者理解)
・精神科看護師として「アサーティブになる」には
以上
実施日:令和6年10月26日(土)、27日(日)、11月2日(土)、3日(日)
「包括的暴力防止プログラム:CVPPPトレーナー養成研修」
講師 茨城県立こころの医療センター ・ 日本こころの安全とケア学会
CVPPPインストラクター 大部 司 先生 ・ 荒井基光 先生 ・ 鈴木謙市 先生
CVPPPトレーナー 川崎侑弥 先生 ・ 相樂あすみ 先生
内容:
トレーナー養成研修はCVPPPインストラクターと共に4日間の研修を実施。
修了した者はCVPPPのトレーナーとして認定。
令和6年10月19日(土)13時30分~14時15分
金沢医科大学3号棟1階 第1講義室にて、令和6年度石川県支部看護学術集会を開催しました。1演題の発表があり、38名の参加がありました。
座長:七尾松原病院 黒川 恵梨さん
演題:症状に波のある保護室入室患者の開放観察に踏み切れない要因
-病棟看護師へのインタビューを実施して-
医療法人松原会 七尾松原病院 亀井 優さん
講評:金沢大学 医薬保健研究域保健学系 助教 長田 恭子 先生
会に先立ち、支部長より、研究発表を他施設へ届けることの意味とは、大変な中でも患者の変化やもやもやしたことを話し合い、研究という手法で検証する事で、見えなかったものが見えてくる体験が得られたり、視野が広がる機会にもなること。また、その発表を通して看護の質を高め、得られた結果を発表し共有することで、必ず患者やその家族、看護職にまで波及する貴重な学びが得られる事であると挨拶がありました。
発表では、保護室入室患者の開放観察に踏み切れない要因のインタ…
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実施日:令和6年10月11日(金)
「アンガーマネジメント~怒りの感情をコントロールする~」
講師:獨協医科大学看護学部 精神看護学教授 関根 正 先生
内容
・精神障害者を支援する人の「怒り」のコントロールについて学ぶ
・アンガーマネジメントとは
・感情について
・「怒り」について」
・「怒り」のコントロール
・他者(患者)を知る(患者理解)
以上